2020-05-09 真実存主義【序論】 読書 哲学 真実存主義 ガブリエルについて 対処領域を「意味の場」とする新たな実在論の構築を試みる 分析系と大陸系の区別を無意味とする 分析系: 科学中心、(還元論的)自然主義 大陸系: 観念論、現象論 分析系の心の哲学1における自然主義の解体を試みる 心がどのように自然界に収まるか2 疑問: 物理的・生物的プロセスからどのように欲求・信念のような心理的状態が生まれるか 「決定不全性テーゼ」 自然科学だけでは心を十分に理解できない 心的状態と自然的事実は独立である プラシーボ効果などの例 脳を持つことが心を持つことの必要条件である 分析系に一定の理解を示すも、心脳同一説を否定 脳と心が互いに(自然科学的な意味合いで)影響し合っている点も認める 性質二元論3者 同じ足の痛みでも、マラソン直後か日常生活かの状況によって心の感じ方は異なることに言及 筆者の意見 ガブリエルは分析系の否定と取り込むことの間で揺れている 1章の批判は自然主義批判に見えるが、還元論批判にすぎない 心理現象の性質、行動と脳の関係等を調べる哲学の分野↩ 本書の土台となる論文のテーマ↩ 物理的性質は「存在論レベルで心を説明する」ことはできないという立場↩